東京都内の看護学校で利用できる奨学金制度の種類と条件は?金額は?

あなたは責任感が強いですか?

これから紹介するのは、経済的に看護学校へ通うことが難しい方へ向けた奨学金制度になります。ここには返済型や返済免除型の奨学金制度がある為、自身の状況にあった奨学金制度の利用を考えて頂けたらと思います。

看護師が借りれる奨学金制度ってどんなものがあるの?

奨学金とは、能力のある学生に対して、金銭の給付を行う制度である。奨学金の厳格な定義としては、学業成績等が優秀な生徒・学生に対して、修学を促すことを目的とするため、返済義務が全く無い給付奨学金の事をいう。 wikipediaより

一般的に奨学金は頭がよくないと借りられないイメージですが、実際には経済的に困窮しているが進学を希望する方や学業に意欲がある方などでも、奨学金を受けることができます。

今回は看護学校に入った時に借りることができる奨学金制度をいくつか紹介していきたいと思います。有名な奨学金制度を行っているところでは、日本学生支援機構や東京都育英資金、東京都看護師等修学資金などがありますので、順に説明していきたいと思います。

 

日本学生支援機構(JASSO) *貸与型

この制度は経済的理由で修学が困難な優れた学生に学資の貸与を行い、また、経済・社会情勢等を踏まえ、学生等が安心して学べるよう、「貸与」または「給付」する制度とあります。

細かい内容は日本学生支援機構のホームページをご覧ください。ここではざっくりとまとめて記載しています。

日本学生支援機構には給付型と貸与型の奨学金があり、内容は以下のようになります。

日本学生支援機構(JASSO)の大まかな奨学金の募集条件と第一種、二種奨学金の貸与金額(貸与型)

大学・短大へ進学の学生

給付型奨学金(返済なし)の募集要項

  • 経済的に困難な状況にある低所得の生徒が対象。*1

 

第一種奨学金(返済あり・無利息)の募集要項

  • 高校2~3年時の成績の平均が3.5以上(1年次から受ける場合)
  • 学部の上位1/3以内(2年次から受ける場合)

 

JASSO第一種奨学金の貸与金額【大学生】

金額
国公立・自宅通学 毎月30,000円 or 毎月45,000円
国公立・自宅外通学 毎月30,000円 or 毎月51,000円
私立・自宅通学 毎月30,000円 or 毎月54,000円
私立・自宅外通学 毎月30,000円 or 毎月64,000円

 

第二種奨学金(返済あり・利息あり)の募集要項

  • 出身校の成績が水準以上と認められる人
  • 特定の分野で優れた資質能力を有すると認められる人
  • 学習に意欲があり学業を確実に修了できる見込みがあると認められる人
  • 高卒認定試験合格者で、上記のいずれかに準ずると認められる人

 

JASSO第二種奨学金の貸与金額【大学生】

利用者が自由に選択
30,000円
50,000円
80,000円
100,000円
120,000円

 

 

専門学校へ進学の学生

給付型奨学金(返済なし)

  • 経済的に困難な状況にある低所得の生徒が対象。*1

 

第一種奨学金(返済あり・無利息)の募集要項

  • 高校または専修学校最終2か年の成績の平均が3.2以上(1年次)
  • 高卒認定試験合格者(1年次)
  • 学部の上位1/3以内(2年次)

 

第一種奨学金の貸与金額【専門学校生】

1種奨学金に関しては、大学生と専門性では微妙に金額が違います。

金額
国公立・自宅通学 毎月30,000円 or 毎月45,000円
国公立・自宅外通学 毎月30,000円 or 毎月51,000円
私立・自宅通学 毎月30,000円 or 毎月51,000円
私立・自宅外通学 毎月30,000円 or 毎月60,000円

 

第二種奨学金(返済あり・利息あり)の募集要項

  • 出身校の成績が水準以上と認められる人
  • 特定の分野で優れた資質能力を有すると認められる人
  • 学習に意欲があり学業を確実に修了できる見込みがあると認められる人
  • 高卒認定試験合格者で、上記のいずれかに準ずると認められる人

 

第二種奨学金の貸与金額【専門学校生】

2種奨学金に関しては、大学生と変わりはありません。

利用者が自由に選択
30,000円
50,000円
80,000円
100,000円
120,000円

 

 

*1 給付型はいろいろ条件があるので、日本学生支援機構(JASSO)のホームページをご覧ください。

 

 

ただ上記に挙げた第一種奨学金、第二種奨学金は二つとも貸与型なので、返済免除規定がなく、貸与後は全額きちんと返済しなければなりませんので、計画的に借りる必要があります。

次に東京都育英資金貸付事業を紹介していきたいと思います。

 


東京都育英資金貸付事業 *貸与型

都内に住居をおいた、高等学校、高等専門学校、専修学校(高等課程・専門課程)に在学する方で、勉学意欲があり、且つ経済的理由により修学が困難な方に、無利息で奨学金をお貸しする制度です。

こちらではざっくりと以下の表でまとめていますが、細かい情報は東京都育英資金貸付事業のホームページをご覧ください。

以下は東京都育英資金貸付事業の大まかな内容になります。

専修学校(専門課程)の学生

申し込み資格:次の1. から9. のすべてに該当する方で、在学校が推薦する方です。

  1. 国・公・私立の高等学校(中等教育学校の後期課程及び特別支援学校の高等部を含む。)又は専修学校(高等課程)、都内に所在する高等専門学校又は専修学校(専門課程)に在学していること。
  2. 申込者と申込者を扶養している方(税法上の扶養者)が、貸付を開始する月の初日に共に住所が都内にあること。
  3. 勉学意欲があり、経済的理由により修学が困難なこと。
  4. 同種の奨学金(給付制のものを除く)を他から借り受けていないこと。
  5. 申込時に、第一連帯保証人(原則として申込者を扶養する父又は母)、貸付終了時に、以下の要件をすべて満たした第二連帯保証人を立てられること。(①父又は母でないこと。②職業を有し(借用証書提出時に限る)、③独立の生計(別生計)を営んでいること。④未成年者でないこと。⑤貸付を終了した日において、満65歳を超えていないこと。)
  6. 日本国籍がない場合は、在留資格が「法定特別永住者」「永住者」「日本人の配偶者等」「永住者の配偶者等」「定住者」のいずれかであること。
  7. 同一学種等で、過去に東京都育英資金を借りていないこと。
  8. 大学院に在学したことがないこと。
  9. 返還期間の末日に、満65歳を超えないこと。

 

やーこ
大学生は利用できないんだね

育英資金の貸し付け金額

貸与金額
国公立:45,000円
国公立:45,000円

*国公立、私立とも、返済免除規定なし(返さないとダメということ!)

最長返還期間:
金額により異なるが、国公立・私立では、最長返還期間は14年となります。
返還方法は年一回と二回で選べ、無利子ですが、延滞した場合、年14.6%の利子がつきます。

 

 

 

注意点としては東京都育英資金貸付事業では大学生を対象とした貸付は行っていないということと、日本学生支援機構同様に返済免除規定がない為、貸与後は全額きちんと返済しなければならないことです。

 

 

 

次に東京都看護師修学資金を紹介したいと思います。

 


東京都看護師等修学資金 *給付型&貸与型

東京都看護師等修学資金はざっくりいうと、都内の看護師養成施設に在学し、卒業後、都内の指定施設で看護業務を行う意思があり、経済的に修学が困難な方に対して、修学資金を貸与して都内の看護師確保を図ることを目的とした制度です。この東京都看護師等修学資金の特徴は何といっても第一種奨学金において返済免除規定があるということでしょう。

 

やーこ
返済免除規定とは、一定の条件を満たせば返済しなくてもいいということです!

 

以下は貸付金額や月数を東京都福祉保健局のホームページから参考に作成したものです。

東京都看護師等修学資金の大まかな内容

 

第一種奨学金(返済免除規定あり)

保健師・助産師・看護師の学校(大学含む) 准看護師の学校
貸与金額 国公立:32,000円

私立:36,000円

21,000円
貸与期間 正規の修業年数【専門なら3年間、大学なら4年間】 正規の修業年数【専門なら3年間、大学なら4年間】
貸与口数 一口 一口

*大学院修士課程 は83,000円の貸与を受けれますが、返済免除規定がない為、第一種でも必ず返済しなければなりません。

 

 

第二種奨学金(返済免除規定なし)

全ての学校が対象

対象 全ての学校
貸与月学 25,000円
貸与期間 正規の修業年数【専門なら3年間、大学なら4年間】
貸与期間 最大二口まで貸与可(25,000円×2口)

 

やーこ
第一種と二種を併せて貸与することも可能です。

 

東京都看護師等修学資金の申し込み資格

下記の1~5の要件全てに当てはまっている必要あります。

 

  • 都内の保健師、助産師、看護師及び准看護師の養成施設に在学していること。又は、看護師免許を取得し都内の大学院修士課程(前期博士課程を含む。以下同じ。)で看護に関する専門知識を修得しようとしていること
  • 成績優秀にして、かつ、心身健全であること。
  • 経済的理由により修学困難であること。(第二種のみ、申込時に所得制限有り。)(※1)
  • 同種の修学資金を公的機関から借り受けていないこと。(※2)
  • 卒業又は修了後、都内の指定施設等において看護業務に従事する意思を有すること。

 

※1 所得制限については、看護師等修学資金担当へ直接問い合わせてください。
※2 他の公的機関から、返還免除規定のある同種の修学資金を借り受けている場合 は申し込むことができません。また、東京都育英資金と重複して貸与を受けることはできません。

 


三つの奨学金制度をまとめると

日本学生支援機構 東京都育英資金 東京都看護師等修学資金
専門学校

【第一種】

第一種国公立:30,000円 /月or 45,000円/月(自宅通学の場合)

30,000円 /月を3年間貸与した場合の総額1,080,000円

45,000円 /月を3年間貸与した場合の総額1,620,000円

私立:30,000円/月 or 51,000円/月(自宅通学の場合)

30,000円 /月を3年間貸与した場合の総額1,080,000円

51,000円 /月を3年間貸与した場合の総額1,860,000円

国公立:45,000円/月

45,000円 /月を3年間貸与した場合の総額1,620,000円

私立:53,000円/月

53,000円 /月を3年間貸与した場合の総額1,908,000円

国公立:32,000円/月

32,000円 /月を3年間貸与した場合の総額1,152,000円

私立:36,000円/月

36,000円/月を3年間貸与した場合の総額1,296,000円

 

専門学校

【第二種】

第二種

全てが対象:月額30,000円、50,000円、80,000円、100,000円または120,000円

大学

【第一種】

30,000円 or 54,000円(自宅通学の場合)

30,000円 /月を3年間貸与した場合の総額1,080,000円

54,000円 /月を3年間貸与した場合の総額1,940,000円

大学:貸与の実施なし。 36,000円/月

36,000円/月を4年間貸与した場合の総額1,44,000円

大学

【第二種】

専門学校第二種に同じ 全てが対象:月額25,000円を一口として、最大二口まで貸与可(25,000円×2口)
利息 第一種:なし

第二種:あり

なし 第一種:なし

第二種:なし

延滞利息 年2.5%(第一種)、年5%(第二種) 年14.6% 年14.6%
最長返済期間 15年 14年 貸与期間が返還期間
返済免除規定 第一種・二種ともになし なし 第一種:あり

第二種:なし

このように表にまとめると、返還期間はそれぞれ違いますが、借り受けた奨学金は全額返済が基本になります。(東京都看護師等修学資金の第一種を除いて)

 

最後に病院独自の奨学金制度をご紹介したいと思います。

病院独自に行っている奨学金制度

これまでは一般的に名の通った奨学金を紹介してきましたが、それ以外にも利用次第によっては便利な制度をご紹介します。

 

病院独自の奨学金制度(貸付制度)は病院自体がお金を貸してくれる制度です。

これには返還免除型と返還免除のない賃与型の制度があります。これらは殆どが御礼奉公の形をとっています。

 

御礼奉公とはお金を援助してもらったお礼に働くといったもので、借りた年数に応じて、その借りた期間分その病院で働くと返済免除になるといった形です。(*病院によって返済免除期間は違います)

 

勿論給料は普通にでます。

 

なので、看護師免許取得後、御礼奉公を行っている病院で働く予定があるならば、看護学生期間中に援助を受けるのはいいかもしれません。

ただ東京都だけでも医療施設だけで23,000件、病院数でも650件近くあるので、一定期間の間、他の病院で働けないというのはデメリットといえます。

 

やーこ

援助してもらった金額をそっくりそのまま返せば返済免除期間内でも病院を辞めることはできます。

ただ病院側は、一定の期間働いてくれることを見越して援助をしてくれる制度ですので、基本的に返済免除期間までは働くのが筋といえます。

 

 

さらに詳しく東京都看護師等修学資金について知りたい方は以下もご覧ください。

【返済免除型】東京都で返さなくていい看護師の奨学金制度は?

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