【今すぐ逃げたいと思う看護師さんへ】実体験から不安を乗り切る方法教えます。

『職場にいくのが不安で動悸がします』

『プリセプターを見ると震えてしまう』

こういった症状が出ているとしたら危険です。

冗談抜きに悩みについて手を打たないと駄目です。

筆者自身の経験からはっきりいえます。

ここでは筆者自身の経験をもとに、どうやって悩みを解決したかが書いてあります。

現在悩みで辛い想いをしている方は参考にしえてもらえると良いと思います。

 

逃げたいけど逃げ方がわからない看護師さんへ不安の回避方法をお伝えします。

坂口さん(25歳) A病院循環器病棟勤務


引くほど会社へ行きたくありません。

私はもともと介護をしていましたが、一緒に働く看護師の仕事内容に憧れるようになり、一念発起して勉強して何とか看護師になりました。

入職後は看護師皆で協力して一生懸命患のために行動できると思っていました。

しかしそういった思惑は単なる幻想でした。

実際には逃げたくなるほどの毎日です。

今までこういった感情になったことがなかったのですが、ほんとに毎日行きたくありません。

次の日のシフトを見ては、いつも叱る先輩ばかりが名を連ねていていると既に行きたくなくなります。

またなんとか出勤しても、部屋もち表を見て、自分ばかりにイベントがついていていることに鬱になります。

仕事がはじまると朝から動けない患者の整容やOPE・検査準備、点滴交換、トイレ介助にナースコールの呼び出し、モニター音が鳴る患者を見にいったりと戦場と化します。

そのうえプリセプターや先輩の激高も飛んでくるし、予定よりイベントが遅れて帰る目途が全く経ちません。

へとへとになりながら仕事を終えても、プリや先輩に反省の弁を述べさせられてへこませられます。

とうぜんタダ残業です。これが毎日続きます。

休みは休みで疲れて果てているので外へ出る元気もないし、先輩に言われてことを思い出して意気消沈します。。。

明日からまたこの地獄がはじまります。

正直全然面白くないですし、やりがいなんて全く湧いてきません。

とにかくもう行きたくないです。

ほんとに悩んでいます。

 

確かに看護師の1〜2年目は辛いことがほんとに多いです。

相談できる同期も自分たちのことで手一杯なので相談できないし、そもそも守ってもらえません。

孤独。

ただ孤独です。

 

筆者自身も1年目の頃は大変苦労したことを覚えています。

筆者の代は同期が20人ほどいましたが、新人は3人しかいなくてその中の一人でした。

筆者は不出来でしたので、プリセプターからは毎日質問責めでしごかれました。

それは筆者に足りないところがあるので感謝できたのですが、プリセプター自身が非常に気分屋だったのには参りました。

機嫌が悪い日などは、プリの望んだ回答をしないと烈火のごとく怒られました。

怒鳴られるくらいならまだいいのですが、無視も日常茶飯事であり、そうと思えば患者のケア中にぐちぐちと「あの時は何でこんなことをした」など説教がはじまることもありました。

また一度も見たこともない腰椎穿刺の補助(脳外でよくある介助です)を、当日いきなり任されることもありました。

当然見たこともないので患者に迷惑をかけてしまうので出来ないと伝えると、「何でできないのよ、この病棟にそれくらいあるの知ってるでしょ?ほんと信じられない!使えない!」と理不尽に怒鳴られるといったこともありました。

大袈裟に言っていると思われるかもしれませんが普通に事実です。

こんなことが日常茶飯事でありました。

ここまでくると、プリセプターとはいったい何なのか?ここまで言われなければならないのか?これが指導か?と思うようになりました。

しかし新人のときって言えないんです。。。

だって、上司などへ伝えたら、きっと病院中に広まってやりづらくなるのが想像できたからです。

そのため黙って耐え忍ぶしかありませんでした。

毎日プリセプターに怯えて、プリセプターの目を気にして仕事をしていました。

 

なので、Aさんの悩みに激しく同意できます。

こうした鬱的な症状を呈している状態で仕事をしていくのは大変です。

時間が経てば自然と解決するという考えの方もいるかもしれませんが、ストレス耐性は人それぞれであり、悩みも個々人によって違うので、時間が解決するとも言えません。

 

ただ筆者自身もAさんと同じような経験をしていましたが、何とか切り抜けることができました。

当然悩んでいる人全員に当てはまるかはわかりませんが、参考になるとは思いますので最後まで読んでみてください。

 

 

そもそも不安とは何か!?不安を知る!

不安とは

「答えが見つからないときに生じる焦りや落ち着かない感情」

「対象の人(もの)に対して抱く心配や恐怖の感情」

とあります。

*Wikipediaより

 

これら二つを咀嚼して考えると

「不安とは、まだ起きていないことに対するネガティブな感情」

と言えます。

 

先ほどの質問者様の悩みを細かくみると

 

  • 翌日のシフトのメンバーを見て、一緒に仕事をすることに不安
  • 出勤時にイベントがついていて、迷惑かけずにできるか不安
  • 膨大な業務量を目の前にして、仕事をこなせるか不安
  • プリセプターの怒りに満ちた表情を見て、怒られるのではないか不安
  • オペなどイベントが長引いて、いつ帰れるのかわからない不安
  • 休みでも先輩に言われたことを思い出して、同じことを言われるのではないかという不安

 

などなど、すべてまだ起こっていない未来をネガティブに想像することで不安を抱いていることがわかります。

 

これが不安の正体です。

 

「不安とは、まだ起きていないことに対するネガティブな感情」

 

 

雑に言ってしまえば、今だけを見て、ポジティブでさえあれば不安を抱くことはありません

 

ですが、どんなヒトでも先のことを想像しますし、ネガティブな感情を抱くことはあります。

 

また自分が例えポジティブに考えるようにしていても、相手がこちらが傷つくまでネガティブな言葉を何度も浴びせて続けてくることもあります。

 

それにいま切実に思い悩んでいる人に、急に不安をポジティブに捉えろと言ってもできるわけがありません。

 

だから現在悩んでいる看護師さんには、捉え方を変えるよりも、今を切り抜ける方法を学ぶことの方が効果的です。

不安の捉え方を変えるのは、現状の悩みを切り抜けて心に余裕が生まれてからでいいのです。

 

 

不安の今を切り抜ける方法

不安の原因がプリセプターや上司に起因するときの対処法

信頼できる人に相談する

シンプルですが一番強力な解決手段です。

仕事内容の話などなら実際に困難を乗り切っている先輩に相談するのがおススメです。

経験談に勝るものはありません。

スケジューリングの立て方、看護知識から看護技術のテクニックまで細かく教えてくれます。

ただ相談する相手によっては、説教を受けているようになり、却ってダメージを受けることもあるので、相手を見定めて相談してください。

 

また悩みの原因自体が上司やプリセプターの場合は相談者の選別に要注意です。

上司やプリセプターは情報を共有していることがあります。

情報共有自体が悪いのではないのですが、個人的な人間関係の悩みまで情報共有することがある為、注意が必要です。

デリケートな問題の場合、情報が筒抜けになると、病院での立ち位置が危うくなりますので、くれぐれも相談者の選別に注意する必要があります。

ちなみに同僚や家族は話は聞いてくれますが、問題の根本を解決することは難しいです。

 

相談者の選び方としては

問題とする上司やプリセプターより役職が上の人間に相談する。(主任に悩んでいるなら師長に相談するなど)

 

ただ役職が上の人に相談する場合、緊張してしまうので、伝えたいことを書き出すなど伝える努力も必要です。くれぐれも感情的に伝えるのだけはやめましょう。

上司へ相談するときは、『伝えたい内容をまとめておく』これが大切です。

 

 

因みに

筆者はプリセプターとの関係に悩んだ時期がありました。

その時期はプリセプターを見るだけで恐怖し、動悸が起こっていました。

こうした身体症状は一時的だと思いましたが、その後もプリセプターと顔を合わすと、動悸は続き、他にも嘔気やふるえ、食欲不振、睡眠障害、わけわからず涙が流れてくるなど感情の不安定さが見られるようになりました。

こんなことはじめてでした。

このままだとどうにかなってしまう。

でも「相談しない現状よりはきっといい」と、思い切って信頼できそうな上司へ相談しました。

 

結果、上司はしっかりと優しく話しを聞いてくれて、「無理しないでください、ほんとに辛いときは休んでもいいですよ」と言ってくれました。

こんな簡単な言葉ですが、筆者はこの言葉に救われました。

問題は解決したわけではありません。

ですが、話をしっかり聞いてもらえたという想い、『辛いなら逃げてもいい』という言葉が、その後の「もう少し頑張ろう」というモチベーションに繋がりました。

 

その後情報が洩れる様子もなく、危機を乗り切ることができました。

ここで重要なことは

「親身に話を聞いてくれる上司がいること」

これが人間関係における危機を乗り切る一つの方法だということです。

 

 

信頼できる相談相手がいない方は転職サイトへ相談

でも

上京したてで相談する相手がいない。。。

病院内は誰も信用できない。。。

こうした状況下の方へは転職サイトへ相談するのも一つの手です。

 

転職サイトでは転職以外の悩みの相談なども親身に聞いてもらえるからです。

転職サイトへ悩みの相談をするメリットは、そこに勤めるキャリアアドバイザーは、今までに数え切れないほどの悩みの相談を受けている実績があるからです。

こうした経験から適切なアドバイスをもらえることがありますし、状況によっては転職の手伝いもしてもらえます。

何より私のように話を聞いてもらえるだけで、今を乗り切ることができる人もいると思います。

なので、今死ぬほど悩んでいる看護師さんは一度連絡してみるのも手だと思います。

 

キャリアアドバイザーに定評のある転職サイト

1.【ナースではたらこ】: バイトルでお馴染みの大手転職サイト、利用者の評判高い。

2.【看護のお仕事】: 看護師転職サイトとして一番勢いがあり利用者の多い転職サイトです。

3.【マイナビ看護師】: マイナビグループは転職市場で最大手で安心です。

 

どれも相談に乗ってくれる転職サイトであり、評判も良い転職サイトとなっています。

因みに転職サイトへ登録すると「転職を強要されるのでは?」と不安をもつ方もいると思いますが、そんなことはありません。

転職サイト側は、相談者の状況を踏まえてアドバイスをしてくれるので、転職する必要がない状況ならば転職を強要してくることはありません。

理由としては、強要して転職させることは、相談者に不信を抱かせ、企業価値を下げるだけだからです。

身近に相談者がいないときは転職サイトを利用しましょう。

「いざとなったら転職先を紹介してもらえる」といった安心感は、今を乗り切る勇気を与えてくれます。

 

万一転職を強要されるようなら、その転職サイトの利用は止めましょう。(転職サイトの中には売り上げ重視の心無いキャリアアドバイザーが少なからずいるのも事実です)

 

そんな転職サイトならロクな会社ではありません。

以下にキャリアアドバイザーに定評のある大手転職サイトを載せておきます。

キャリアアドバイザーに定評のある転職サイト

1.【ナースではたらこ】: バイトルでお馴染みの大手転職サイト、利用者の評判高い。

2.【看護のお仕事】: 看護師転職サイトとして一番勢いがあり利用者の多い転職サイトです。

3.【マイナビ看護師】: マイナビグループは転職市場で最大手で安心です。

 

 

 

看護技術を身につける

筆者はプリセプターに怒られる原因である看護技術をまず覚えてしまおうと思いました。

理由は、看護技術は今後の仕事に必ずついて回るものであり、膨大な専門知識を覚えるより早く覚えられると思ったからです。

勿論その手技に伴う知識も学び、できなかったところは家に帰ってイメトレも行い学びなおしました。

看護技術はしっかりできるようになれば、患者を不安にさせずに済むので、専門科目の知識より先に技術的な知識を身につけることをおすすめします。

技術を学んでいれば自然と知識もついてきます。

 

以下におすすめの看護技術をマスターできる本を紹介しておきます。

絵が親しみやすく、内容もかなりわかりやすいので、非常にとっつきやすく学びやすい本です。

自分の頃に出ていたらプリの雷もかなり減ったと思うほどの良書です。

ほんとにおすすめです!

 

 

 

 

不安への解釈を変える

不安を考える際に大切なことは、どんな大きな悩みも、まだ起きていないという事実です。

 

そうだとすると必要以上に不安を感じる必要はありません。

知識をつければ解決する不安なら知識をつければいいし、技術が必要な不安ならイメージトレーニングで準備することもできます。

知っておくべきは、その不安は幸いにもまだ起きていないということです。

 

不安の原因が何かを把握する

そもそも不安を抱く原因は何か

不安の原因を把握しておくことはとても重要です。

原因を知っていると対処行動を考えることができるからです。

よく不安を気づかないように目を逸らす方がいますが、あまりお勧めできません。

理由として不安を気づかないようにしているということは、不安を既に認知しているからです。

これでは、ふと気分が落ちた時や寝る前などに、隠していたはずの不安が顔を出して心を蝕もうとしてきます。

 

一つの対策として、不安の原因を紙に書き出してみるという行動がおすすめです。

 

すると

上司などの人間関係に不安

病院業務などの仕事内容に不安

患者や家族との関わりに不安

 

など漠然とした不安の正体が見えてきます。

こういった不安はそれぞれが密接していることもあり、複雑そうに思えますが、逆に一つ対処すれば同時に解決していくこともあるので、現在不安に思うことを書き出してみると良いでしょう。

 

筆者も当時書いていたものを紹介します。

病院に勤めていて不安・不満に思うこと

●プリセプターとの関係について

またプリセプターに冷たい態度・言葉を掛けられるのではないかと不安

またプリセプターが他の新人と違った扱いをしてくるのではないかと不安

プリセプターの言葉や態度を上司へ知らせたくても、ばれて逆に自分が居づらくなってしまうのではないかという不安

プリセプターが自分のことを上司へどのように伝えているのかわからない不安

 

●仕事について

患者の情報取り忘れがないか不安

イベント時の準備やルート確保などが時間内にできるか不安

物の場所がわからない不安

人・物の名前が覚えられているかわからない不安

同じことを聞くと怒られるのではないかという不安

求められる知識が追い付かない不安

略語を使われたらどうしようという不安

 

入職時はプリセプターや物品の場所が覚えられないことに不安を抱いていたことがわかりました。

筆者はこれら可視化できた不安を「to do リスト」に上げて、紙に書いて覚えたり、参考書を読んだりしてクリアしたり、相談したりして乗り切りました。

不安の可視化は漠然とした不安を減らすことにも役立つのでおすすめの方法です。

 

悩みに対しては、様々な著書によっても、解決手段が示されています。

悩みについて興味のある方は以下もご覧ください。

マインドフルネスが5分でわかる。人間関係を解決する方法とは?

 

 

まとめ

看護師が逃げたいほどの悩み解決法

 

  • 上司や転職サイトへ相談
  • 看護技術を身につける
  • 悩みを書き出して整理する

 

これが今苦しんでいる看護師さんが行うことのできる一つの方法となっています。

勿論、人によってはもっと効果的な解決法はあると思います。

ですが、一番重要なことは、どんな方法であれ、悩んでいる人の気持ちが少しでも晴れやかに変わることです。

どうか一人で思い悩まずに、様々な媒体を利用して今を乗り切ってください。

こちらも記事を通して乗り切る方法を提示していきます。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

 

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