小さな子供のいる看護師さんへ。おすすめの転職先はどこ?

毎日ばたばた朝ご飯の支度をして、子供を自転車で保育園まで送って、日勤でぼろぼろになるまで働いて、子供を時間ギリギリに迎えに行って、家に帰っても子供の晩ご飯つくって、お風呂に入れて、残った時間で遊んで、寝かしつけての毎日。。。ほんとーーーーに大変ですよね!

そして何も手伝わない夫。。。

ここではそんな状況下で、へとへとになりながらも頑張っているママさん看護師へ向けて、もっとゆとりのある職場を紹介しています。

この記事を読んで、今の台風のような時間が、ゆとりのある時間へ変わり、掛け替えのない大切な子供へ注がれることを願っています。

小さなお子さんをもつ看護師さんに向いたお仕事を紹介しています。

 

 

ママさんナースにおすすめの働き場所はどこ?

お子さんの年齢やママさんの働ける時間によって、おすすめの場補は違います。

個々人にあった環境から選んでもらえると良いと思います。

 

精神科病院

おすすめ度

0~5歳の未就学児をもつナース 5.0
小学生~のお子さんをもつナース 5.0

 

子供のいる看護師さんに精神科は非常におすすめです。

理由は大きく3つあります。

託児所に預けても、迎えが遅くならない。

子供にとって、親が迎えにくる順番は結構重要です。

筆者自身、いつも一番最後で保育士さんと一緒に待っていたことを覚えています。

子供はいつでもお母さんと一緒にいたいんです。

その点、精神科なら時間通りに終えることができるので早くに迎えにいくことができます。

 

体力的に消耗しない。

子供を育てているママさんは仕事が終わってからも子供のご飯をつくったり、お風呂にいれて寝かしつけるまでやることが多いです。むしろ仕事が終わってからが本番です。

精神科なら業務自体が一般病院に比べて体力を消耗しないので、余力を残した状態で育児へ進むことができます。

 

子育ての重要さを知ることができる。

精神科で働くと、いろいろな患者さんを看護します。それはもうほんとにいろいろな過去をもっています。

精神疾患の中には家族との関係から生じている問題も非常に多いです。

こうした問題へのアプローチの仕方は、子供とどう向き合うのかも含めて学びが多いです。

 

社会保険に入ることができる

精神科病院などでは基本的に社会保険を完備しています。

社会保険への加入は老後を考えるととても助かります。

これを折半でなく自費で賄おうとすると、倍の金額が掛かりますので、非常に助かります。

ただ加入には最低週4日程度働かなくてはなりません。

 

詳しくは下記記事を参照してください。

 

マイナスな点が見つからないママさんナースにも非常におすすめの働き場所といえます。

もう少し詳しく知りたいママさんはこちらの記事も参考にしてください。

育休明けや一般科の看護師へ。精神科病棟の特徴教えます。

 

 

クリニック

おすすめ度

0~5歳の未就学児をもつナース 4.0
小学生~のお子さんをもつナース 4.0

 

クリニックへの転職もママさん看護師にとって働きやすい場所と言えます。

ママさんナースの中にはブランクのある看護師さんも多いため、看護知識や手技に不安を感じている人でも働けるクリニックはおすすめです。

また時間の都合をつけて働くこともできるので、小さなお子さんを育てている看護師さんには働きやすいといえます。

クリニックの中には託児所併設や社会保険がしっかり完備されているところもあるので、そうしたクリニックはママさんナースに非常におすすめできます。

マイナスポイントは人数が少なく休みが想像しているより取りづらいこと。

子供は免疫系が未発達な為、直ぐに体調不良を起こしてしまいます。

特に小さいときほど直ぐに熱が出たりします。

こうした時に気兼ねなく休めたり、早退できたりする人数を確保できていればよいのですが、そういうクリニックは少ないです。

また小さいクリニックは社会保険を完備していないところもあるので、入職前に確認が必要となります。

 

もう少し詳しく知りたいママさんはこちらの記事も参考にしてください

クリニックに転職した看護師が良かったと思う事5選【給料も教えます】

 

 

老人ホーム

おすすめ度

0~5歳の未就学児をもつナース 3.0
小学生~のお子さんをもつナース 4.0

 

老人ホームなどの施設もママさん看護師におすすめできます。

基本的に施設は看護師自体が少なくあまり休むことはできません。

しかし業務自体は一般病院ほど切羽詰まってやることはないので、体力を残しながら働くことができます。

また残業も殆どありませんが、退勤前の急変などがあった場合、残ることはあります。

デメリットは休みがとりづらいという点です。

子供はよく発熱・嘔吐など体調不良を起こしやすいです。

施設の場合、一般病院に比べて看護師数が少ない為、休みがとりづらいといえます。

また施設は年間休日数が105日前後のところが多いこと。日勤終わりが18時付近なところがデメリットといえます。

ただ社会保険を完備している施設がほとんどなこと。

託児所が併設されている施設も多いことから、まだ小さいお子さんをもつママさんナースにもおすすめできます。

 

もう少し詳しく知りたいママさんはこちらの記事も参考にしてください

ママさん看護師にとって、特別養護老人ホームという選択が最適解の理由!

 

 

一般病院の透析室

おすすめ度

0~5歳の未就学児をもつナース 3.0
小学生~のお子さんをもつナース 4.0

 

一般病院での選択となると、透析室はおすすめです。

今までの知識を確実に生かせて、腎臓の知識も深まる上、穿刺の技術も格段にあがります。

業務も透析中はゆったりとできる為、忙しい病棟勤務に比べると、気持ちに余裕があります。

そして何より残業もほぼなく(病院によります)定時で上がれ、給料も良い方なので、ママさん看護師にもおすすめの職場になります。

因みに透析看護師の平均給与は450万円近くあります。

 

ママさんナースが避けるべき仕事選びの5つの条件とは?

❶ 残業が多い職場は避けるべき

病院勤務の看護師に残業というものはつきものになりますが、ママさん看護師にとって、これは一番避けるべき問題といえるでしょう。

残業に関しては病院の状況や診療科によって違いますが、日本看護協会の一般病院の看護師85%を含むアンケートによると、病院の残業時間は以下のようになります。

*出典:公益社団法人日本看護協会

*出典:公益社団法人日本看護協会

上記データから残業を減らすよう国で動いているにも関わらず、看護師はどんどん残業時間が増えているのがわかります。

2017年は残業18時間超え。うち10時間を超えるサービス残業となっています。

因みに残業理由は下記になります。

*出典:公益社団法人日本看護協会

 

これは小さなお子さんをもつママさん看護師にとって非常に問題となります。

ママさん看護師にとって、朝と夕方はお金を払ってでも時間がほしいからです。

それなのに残業するということは、夕飯作りもお風呂に入れることも、何もかも予定が崩れてしまいます。
何より残業が長引くことにより、お迎えが遅れて子供に寂しい思いさせてしまうからです。

親を健気に待っている子供のことを考えると、残業に怒りすら覚えます。

小島ぴーや
子供の時、親の迎えってすごく心待ちにしていたことを覚えています。
やー中山
どんどん迎えが来て、最後になるのってすごい寂しかったですよね。

また延長保育によって、保育園の延長料金をとられることもあり、残業により子供の迎えが遅れることは、子供に寂しい想いをさせるだけでなく、お金も損失してしまうこともあるので、残業は害でしかありません。

残業が多い職場は、小さいお子さんをもつママさん看護師は絶対避けるべきポイントでしょう。

 

一般病院は避けるべき?

一般病院は大変です。

女性が中心の職場であり、産休や育休などしっかり整っているところは多いですが、そもそもマンパワーが足りていない為、産休、育休の権利いっぱい行使することは心理的に難しいです。

基本的な産休、育休でとることのできる期間は以下になります。

期間
産休制度 出産6週前~産後8週目(56日目)まで休業できる権利
育児制度 産後休業の翌日(出産後57日目)から1歳になるまで休業できる権利

大きな病院だとしっかりとることができる病院はありますが、そうした病院はそもそもこうした制度を利用するスタッフも多いため、産休・育休の順番待ちのような状態が作り出されます。

まして中規模以下の一般病院では、マンパワーが常に不足しており、産休・育休をとるのも気が引けます。

この「完全な産休とれる・完全な育休とれるムード」がないので、退職という選択をする看護師もたくさんいます。

また育休明けの時短勤務においても、周りの理解が進んでいないと結局不満を産みます。

時間内にできる限りの業務を終わらせて、残りの業務を引き継いで帰っても、最初は笑顔で引き受けてくれても、

「あの人はいつも受け持ち業務を残したまま帰っていく人」

「あの人のいる日は残業が確実なので一緒に働きたくない」

と思われるようになります。

またそういう考えが周りに浸透すると、人間関係においてもギクシャクしてきます。

ギクシャクを気にして結局残業するようになる、、、

といったように子育てしながらの勤務は難しいものです。

鋼のようなメンタルの持ち主なら、気にせずに自分が時間内にできる業務だけをこなして、さらっと帰れますが、そういった方はごく一部だけだと思います。

一般病院では、受け持ち業務においても、リーダー業務においても、時間内ぎりぎりまで業務が設定してあるケースが殆どなので、病院側が時短専用の業務をつくっていないと、厳しいと思います。

先ほども言いましたが、病院全体で子育てしながらの勤務に対して、相当理解が進んでいないと、一般病院では勤めづらいと思います。

 

 

❷ 休みが少ない職場は避けるべき

まだ小さな子供は免疫力を身につけていない為、ちょっとしたことで熱がでたり、運動能力も未熟なため、すぐに怪我をして保育園などから呼び出されたりもします。

そうなると仕事をしているわけにもいかず、迎えに行かなければなりません。

また小学生のお子さんをもつ看護師などは、PTAなどもある為、どうしても休まないといけない日が多くなります。

休みが少ないと、こうした保育園の迎えや小学校のPTAの度に、頭を下げて早退や休みをとらなければならなくなる為、めちゃくちゃ気を遣います。

そのため、子供はこうしたイレギュラーなことが起こったり、イベントごとが多くあるので、休みの多さ・とりやすさというのは、転職に際して、重視するべき大切なものになります。

特にまだ小さなお子さんをもつママさん看護師は、どの職場へ復帰しようと、「休みが多い・休みがとれる」ということを重要視した方が良いでしょう。

 

以下に求人情報などに記載されている休日日数について説明してありますので、よく読んで間違えのないようにしてください。

休日について労働基準法ではどうなってるの?

週休2日制~1か月の中で週2日の休みが月に一度以上あること。それ以外の週が週1日休みのこともあり。最低年間休日60日。

完全週休2日制(土日)~毎週2日の土日が休みであること。1年は52週なので、年間休日104日ということ。

完全週休2日制(土日祝)~毎週2日の土日休みがあり、かつ祝日も休みであること。年間休日120日。

完全週休2日制(原則土日祝)~毎週2日の休みがあり、且つ祝日数も休みとしてカウントされること。年間休日数104+祝日数16日の合計120日。土日祝が休みとは限らない。

完全週休2日制(原則土日祝)+年末休暇~毎週2日の休みがあり、且つ祝日数も休みとしてカウントされる。さらに年末休暇もあり。年間休日数104日+祝日数16日+年末休暇(会社によってちがう)=120日+年末休暇となります。

休日は年間休日日数で確認することが大切

 

 

❸ 託児所・保育所がない職場は避けるべき

まだ未就学児のお子さんをもつママさん看護師にとって、託児所・保育所のあるなしでは大分勤め方が違います。

託児所が職場から遠いと、時短勤務を強いられたり、迎えにいく労力が必要になってしまうからです。

病院勤務や家での家事に加えて、この送り迎えの労力が加わることは、かなりしんどいものになるので、できるだけ避けたいのが正直なところだと思います。

そのため、この託児所が職場に併設されているということは、送り迎えの労力を減らせるだけでなく、場合によっては時短勤務でなくてもいいので、しっかりとした給料も確保できます。

そして何より自分の勤めている病院の託児所ならば子供を安心して預けることができます。

だからこそ勤務先に託児所のあるなしは未就学児をもつママさん看護師にとって重要なポイントになります。

 

❹ 住まいから遠い職場は避けるべき

勤務場所というのは、働く上でとても重要です。

子供を育てている看護師にとっては、仕事だけしていればいいというわけではありません。

ママさん看護師は子供の送り迎えやら子供のご飯、お風呂に入れたりとやることがとても多いです。

ママさん看護師は常に時間が足りない状態です。

想像してみてください。片道10分で行ける職場と片道1時間かかる職場の差を、、、

朝の通勤時間が50分違うと何ができますか?

夕方50分間あるだけで何ができますか?

山ほどできることがありますよね。?

このように勤務先が遠いというのは、それだけ子供へ関わる時間や家事ができる時間が減ってしまうので、避けるべきポイントとなります。

 

❺ 時短勤務は要検討!

あなたは現在どういった雇用形態で勤めていますか?

扶養内で時短勤務で働こうと思っていますか?

それとも扶養を超える給料で働こうと思っていますか?

働き方はそれぞれの家庭環境によって違うとは思います。

しかし小さなお子さんをもつママさん看護師は時短勤務を選ぶ人も多いと思います。

この時短勤務一見便利ですが、病院環境によっては考え物な面もあります。

時短勤務は3歳未満のお子さんを養育している労働者が利用できる制度となっています。

時短勤務は通常6時間勤務となります。

小さなお子さんを育てるママさん看護師にとって、これ自体はとても良いことなのですが、不都合もあります。

一つ目は端的に給料が下がることです。

当然と言えば当然なのですが、時短勤務は勤務時間が6時間と通常の3/4の時間なので、給料も3/4になってしまいます。

これは病院で手取り26万もらっていた場合、時短勤務になったら、20万を割るということです。

 

ボーナスに関しても、病院勤務などでは基本給が3/4になるので、もらえるボーナスも3/4になると思ってください。

勤務場所によっては、ボーナスカットとなるところもあります。

このように時短勤務にするだけで、貰える給料もぐっと下がるケースもあるので、注意が必要です。

次に先ほども述べましたが、時短勤務を使用するべきか迷うもう一つの理由は、使用することにより肩身が狭くなることです。

時短勤務は国の制度であり、普通に利用できるものですが、通常の常勤勤務に対して勤務時間が短いものとなります。

その為、病院によって、周りの理解が進んでいないと、時短勤務利用者は「あの人はいつも受け持ち業務を残したまま帰っていく人」「あの人のいる日は残業が確実なので一緒に働きたくない」といったように厄介者として扱われることがあることです。

こうなると人間関係においても段々とギクシャクしてきて、居心地が悪くなってきます。

こうした理由があるので、時短勤務は制度として当然使用できますが、周りの理解も必要な制度となっているので、時短勤務の使用を考えている人は、できるだけ仕事を残して帰らないことや周りへの声掛けなどの配慮が求められます。

 

 

以上が、小さなお子さんをもつママさん看護師におすすめの仕事と注意点となります。

これらを参考に自身の環境にあった職場を探してください。

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