石の上にも3年。
3年間の病院勤務はどうでしたか？早かったですか？
どんな形であれ３年間頑張った看護師は自分の意志次第でどんなところでも働けます。
ここでは3年間耐え抜いた看護師へ新しい生き方を提言しています。
3年間耐えて経験をつけた看護師さんにもたらされる自由は格別です。
以下ではこうした理由にも踏み込んで説明してありますので、しっかり3年間耐えきった看護師さんはこのまま読み進めてもらえると良いと思います。
逆に3年間勤めて、まだまだその病院で高見を目指す猛者は、ここから先を読まなくても大丈夫です。
これからもその病院で一翼を担ってください。輝かしい未来に期待しています。
万一そんな強靭なギガメンタルでも葉が立たずに、根元ごとへし折られたらこの記事を読みにきてもらえればと思います。
生き残った３年目クリアの看護師へ転職について指南してあります。
看護師の一般病院の現状。
恐らくこれを読む殆どの３年目クリアした現在も一般病院へ勤務していると思います。
一般的に3年目くらいまでは、退職せずに新卒から公立病院や都立病院、大学病院、民間の病院などの一般病院へ勤めているとは思います。
1年目は鬼のような忙しさだったと思います。配属される病棟の専門的知識を習得しなければならないのに、見たこともない新しい人たちとコミュニケーションをとりながら働かなければなりません。また新人では物品の名前も場所もわからないといった状況もあり、1年間がダイジェスト版のような速さで過ぎていったと思います。
人によっては２～３年目もさほど変わらないと思います。ただ人間関係が少しは構築されてきているので、コミュニケーションのとれる看護師はそこにはエネルギーを費やす必要はないので、日々の仕事に忙殺されるだけですみます。
ここで一つ質問です。
あなたの戦場はどこでしたか？
戦場とは文字通り病棟のことですが、この病棟も診療科目や病院によって新兵の負傷者数が違います。概ね大学病院のような規模の大きな病院より民間の病院へ行くほど、戦場の過酷さは増します。
以下にそのデータを記します。
＊厚生労働省データより
５００床以上の大規模病院に比べると、９９床以下の病院では、新卒では離職率が約2倍違います。
このように規模によってｈ、新兵の被害状況は違うのです。。。私はちなみに１００～１９９床のゾーンでありましたが、２年経つ頃には、新人の１／３は辞めていました。。。データ以上の退職率でした。
３年目クリアした看護師の抱える悩み
何とか食らいつき生き残った４年目の看護師へは終わりなき新たなミッションが課されます。
こうしたミッションに関しては、クリニカルラダーなどの評価手法を使って、2年目、3年目と新たなミッションが提示されていきます。
決して銃を降ろすような、、紅茶で一息つくような時は微塵も訪れません。
そこで４年目も1～３年目同様の忙しさはありますが、４年目ではどういった変化が起き、どんなことに悩みを抱えているのか述べていきたいと思います。
役割が増える①(委員会や看護研究のメンバーに選ばれる)
４年目になると、新たに委員会を任されたり、看護研究のメンバーに選ばれたりするようになります。
勿論、病院によっては、２年目で任されたり、逆に３年目で任されたりと、誤差はありますが、概ね４年目あたりで任されるようになります。
私の周りでは、看護研究だけは嫌で辞めた方もいました。
仕事後も残って研究発表の作業に向けて時間を使ったり、休みの日も研究文献探しに出かけたりしなければならず、さらに通常業務もこなさないといけないので、負荷が凄いかかります。
そして出来て提出しても、指導者より何度も突き返されて、トライ＆エラーの繰り返しです。
もうあんたが書けよ。と言ってしまうくらいに駄目だしの嵐です。
それほど看護研究は大変。面倒くさいものでもあります。
委員会も同様、院内・院外研修やらにでなければならず、メンバーになった途端に「これどうなってんの？」と質問の嵐。
分からないと言えば「何で知らない。？」「責任もて。」的な返答や溜息。
とにかく４年目は大変なのです。。。
役割が増える②(リーダーを任されたり新人教育を任される)
４年目になると、リーダー業務を任されたり、新人教育を任されたりします。
リーダー業務は、全てのフロアー、患者の状況を把握し、他病棟とも連携をとりながら、病棟を回さないといけない為、非常に頭を使います。
基本ステーションより動きませんが、その分電話がじゃんじゃん掛かってきたり、患者が訪れたりもする為、休まる暇がありません。
さらにナースステーションには、ナースコール盤やモニターがあるので、延々とナースコールの音やモニター音に頭を揺らされます。
ナースコール音を曲に変えれたりなど、工夫はされたりしてますが、延々と聞かされると、どんな曲でも嫌いになります。
また新人教育に関しても、４年目は行うようになります。
新人って、自分を振り返ってもそうでしたが、何も知らないんですよね。
当たり前なんですよ。右も左もわからない状態で配属されてくるんですから。
それを教えていくにも、違うことを教えては駄目なので、こちらもしっかり勉強しなければならないので、こちらも時間を費やします。
またしっかり教えてても、新人の成長がミスしたりすると「何を教えていたんだ。？」と言われるので、教える側も疲弊します。
給料が安い
４年目になると、給料に関しても結構気になるようになります。
それは、勤めている病院によって違うからです。
これは、看護学生時代の同期などと飲んだ際に話題になります。
自分は民間の脳外科専門の病院で働いていた時に、年収４５０万程でしたが、同期の看護師は４００万程度であったり、逆に５００万以上もらっていた同期もいました。
ちなみに2019年度の看護師の平均年収は479万円と言われています。
自分は最初は脳外を学んでおきたかったので、後悔はありませんが、金額を聞くと、内心羨ましかったのが本音です。
だって、月５万円違えばやれることってかなり変わりますからね。。。
一般に公立や都立病院などは新卒時は低いですが、昇給によって確実に年収は上がっていきます。逆に民間病院などでは最初から給料が高めな一方、昇給が殆どないに等しいので、３０代中ほどにもなれば、民間病院の給料を追い抜いていきます。
公務員が良いと言われる所以ですね。
というように、４年目になると勤める場所によって差が出てくるので、給料に関して敏感になるようになります。
心身に疲労がでてくる
看護学校卒業して新卒で配属された後、緊張状態を維持しながら休むことなく戦い続けると、一般企業に勤めるサラリーマンより、心身は完全に疲労してきます。
理由は多忙だけでなく、命に関わる業務に関わっているプレッシャーやら夜勤などの昼夜を問わない勤務形態も関係があると思います。
とくに3交代の病院などでは夕方に日勤を終えても、また深夜(0時頃から働きはじめる)に出勤するという意味の分からない勤務もあり、こういった勤務形態は心身の蝕む速度を激烈に早めます。
運動やら趣味などをもっている方は、上手にストレスを抜くこともできますが、そういった趣味をもっていなかったり、ストレス耐性が低い看護師などは４年目あたりで身体が毒毒してきます。紫色の泡みたいのが身体からでてきます。ｗ
そうなると仕事後は泥のように眠っていたり、休日も抜け殻のように何も考えずに過ごしていたりと、身体の不調が起きる人も出始めます。
また訳もなく涙が流れてきたり、怒りっぽくなったりと、感情にも歪がでてくる看護師もいます。
某ゲームなら教会へいったり、宿屋で泊まったりすれば治りますが、現実には長期での休みが必要になったり、退職を考えるようになります。
残業が半端ない
1年目の看護師というのは、病院側が大切に育てていることもあり、残業をさせないで帰すようにお達しがされていますが、2年目以降の看護師になるとその効力がいつの間にかすっと切れます。
先輩も「帰っていいよー」といった気前のいい言葉は掛けてくれません。
もう無ですね。無。無の境地で記録などの残った仕事を行っていきます。
表向き病院は、「残業は絶対駄目。定時で帰りましょう。」といった姿勢を示しますが、あくまで外部にだけです。
扉を閉めると、「さぁはじめましょうか。」(￣▽￣) ﾆﾔといった具合で、残業が始まります。
４年目になると、患者の記録だけでなく、新人教育の記録なども終わらせなければならない上、リーダー業務も次の日の検査やオペの把握やら準備やら受け持ち決めやら薬の準備やら全て抜かりなく終えないといけない為、残業半端ないです。
ほんと片づけても片づけても、某ゲームの泥の手のように湧いてでてきます。
しかも残業も上司へ申請しないととることができない上、残業しているのを知っていも上司が見え見ぬ振りをするから、「いちいち(残業申請用紙への記載)書くのめんどくさいからいいですよｗ」とか、がめつさをださないようなことを言ってしまう始末です。、、、ほんとは、残業代欲しいんですよ。働いた分はもらいたい、ただそれだけのことです。。。
だってそんなサービス残業を月に４０時間以上しているんですから・・・
時給１，５００円だとしたって、６万円ってことですよ。_|￣|○
やりたいことが見つかった。
これはある意味良い悩みといえるでしょう。
４年目ともなると、様々な知識も経験も増えてくるため、自分のしたい看護というものが、見えてくる看護師もいます。
そういった看護師は３年間勤めた区切りをもって新しい道へ踏み出すか悩むこともあります。
以上が４年目の看護師に生じやすい悩みとなります。
看護師の離職状況は？
看護師にはこうした年を追うごとに悩みも違い、悩みも多いことから、看護業界は高い離職率となっています。
＊厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」を基に作成
単純に積み上げただですが、医療・福祉業界の新卒者の３年間での離職率は、高卒で約４５％、専門・短大卒で約３６％、大卒者で約３９％と高い傾向にあります。
３年目クリアの看護師に転職先はあるのか？
看護師一人一人大なり小なり悩みを抱えて過ごしていますが、転職を視野にいれている看護師にとって単純な悩みは、「３年目クリアの看護師には、ちゃんとした転職先があるのか？」と云うことだと思います。
そしてこの答えはサクッと答えられます。「３年目クリアの看護師には様々な転職先が待っています。」です。
一つ目の理由は看護業界特有の看護師不足ということがあります。
上記図のように看護職員は増加傾向ですが、日本経済新聞によると、２０２５年に約６～２７万人不足するとの推計を出しています。
２０２５年に「残業なし、有給２０日間取得」するには、「約２０２万人」必要。
２０２５年に「残業１０時間以内、有給１０日間取得」するには、「約１９０万人」必要。
２０２５年に「残業１０時間以内、有給５日以上取得」するには、「約１８８万人」必要。
との推計を出していることから、３年目の看護師は引く手あまたの求人があります。
また３年目クリアの看護師というのは、求人側が評価する際に、「３年勤めることができた＝少し嫌なことがあっても辞めない人」という評価になる為、戦力として欲しい人材になるからです。
３年目クリアの看護師に転職先が見つかる理由
- 慢性的に続く看護師不足
- すぐに辞めない戦力として重宝
３年目クリア看護師が希望の転職先を見付ける方法は。？
一般的に看護師の皆さんはどういった方法で転職先を見つけようとしますか？
新卒の時は、学校時代に行った実習先であったり、校内に置かれたパンフレットなどを参考にして、転職先を見つけたと思います。
ですが一度就職した看護師は、ハローワークや新聞の広告、スマホを用いて転職先を探すことになると思います。
ハロワーク
ハローワークは各地域に置かれている職業紹介所になります。住民は無料で仕事の紹介を受けることができます。
２０２０年３月現在、全国56,000件を超える求人数がありますので、希望の求人先も見つかるかもしれません。
ちなみに東京都の求人数において、約5,000件を誇ります。転職サイトにない案件があることもありますので侮れません。
ただ欠点もあります。それは求人側である病院・施設側も簡単に登録できることにあります。
こうしたことで、求人先がブラック企業であったという問題も起きており、公的な職業紹介所とはいえ、全幅の信頼を置くことは危険です。
新聞の広告
地域の病院やクリニックなどの求人が出ていることはあり、気軽に求人先を探すことができます。
しかし広告は週に1度しか発行されず、しかも新聞をとっていないと広告を見ることもできません。
そして何より広告全てに医療系の仕事がのっているわけではありませんので、明らかに情報量が不足しています。
正直、広告で有用な情報を得られる時代は終わりました。
転職サイト
これは現在、スマホやＰＣなどインターネット環境で利用することができるサービスになります。各社によって違いますが、多いところで求人数20万件近くあり、少ないところでも1万件は超えていますので、まず見つからない求人はないと思います。
各登録求人においても、転職サイトのチェックが入っているので、ハローワークのようにブラック企業が紛れ込んでいることはないと言えます。
問題点は「人気のある求人などは非公開求人であることが多く、登録しないと確認できない」ことや「転職サイト会社が多く、どのサイトを利用したらよいのかわからない」ということだと思います。
４年目の看護師さんが探しているのは、どういったお仕事でしょうか？
様々なお仕事をハローワークや転職サイトで探すことができますが、おすすめなの探し方は、転職サイトを使って仕事を探して、そこでなかったらハローワークで探してみることです。
何故転職サイトを利用した方がよいのかというと、転職サイトでは、登録者ひとりひとりにエージェントと呼ばれる担当者がつくからです。
このエージェントはあなたのブレーンとなって転職を手助けしてくれるので、人間関係の良い職場や給料の良い職場、残業の少ない職場など、ありとあらゆるあなたの希望から、仕事を見つけてきてくれます。
また再就職に必要な履歴書の書き方や面接対応などのアドバイスもしてくれるうえ、給料交渉などもおこなってくれるので、ほんとに至れりつくせりです。
何故ここまで見ず知らずのあなたへ協力してくれるのかというと、転職サイトの事情にあります。
転職サイトはあなたが求人先へ勤めることで報酬を得るからです。
結局金か。と冷ややかな目で見るかもしれませんが、このお金が動くということが大切になりす。
また、ここがハローワークなどとの違いになります。
ハローワークのようなお役所仕事では、仕事を紹介しても、職員にお金が入るわけではありません。
紹介してもお金が動かないハローワークでは、顧客ひとりひとりへの責任感がどうしても薄れます。
しかし転職サイトでは求人先へ紹介することで、報酬を得ることができるので、あなたが希望の職場を見つけることができるように、必死で探してくれます。
またいい加減な職場を紹介することもありません。
そんなことをしたら会社の価値を落とすだけだからです。
だからこそ、各社一生懸命あなたへ仕事をもってきてくれるのです。
プロ野球選手やプロサッカー選手などが、エージェントを雇って契約交渉するのと同じです。
長くなりましたが、これが転職サイトを利用したほうが良い理由になります。
ここからはおすすめの転職サイトを紹介します。
ここで紹介する転職サイトは個人的にも利用したことがある転職サイトですので、自信をもって押すことができます。
３年目クリアの看護師におすすめの転職サイトはこちら。
統計からも看護師は一般病院のような激戦区で働く人が8割近くを占めますが、患者は病院にだけいるのではありません。
患者という呼び名でなくても、医療を必要としている方達は、病院だけでなく、施設や自宅などでも生活し、今後需要はますます増していきます。医療費や人口統計から考えれば小学生でも間違いなく正解できます。
ではこうした病院以外の職場にはどんなところがあるのか、どんな方達が働いているのかを紹介していくので、３年目看護師でも構えずに、一つの選択肢として検討してみてください。
また私や他の同僚が実際に利用した上で、厳選してきたおすすめ転職サイトも紹介してありますので、併せて参考にしてもらえたらと思います。
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さいごに
どの業界でもそうでしょうが、３年間の勤めあげたというのは、ある種区切りの年数として評価されます。
例え相手が評価していなくても、一般病院に３年間いた時点で、あなた自身ある程度の自信もついていると思います。
大丈夫ですよ。
一般病院で３年間やれれば、どこへ行っても通用します。
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そして絶対できます。
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悩んだり迷っている時間のほうがもったいないですよ。
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あなたの看護師ワークがより充実したものになることを願っています。
頑張ってください。
最後まで読んでくれてありがとうございました。